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ゆうれい読書通信

幻想文学、ミステリ、SFなど

トマス・フラナガン アデスタを吹く冷たい風 / アントニイ・バークリー 最上階の殺人

トマス・フラナガン アデスタを吹く冷たい風アデスタを吹く冷たい風 (ハヤカワ・ミステリ 646) 名作として名高い(らしい)ミステリ短篇集。らしいというのは私が寡聞にして今まで知らなかったからです。はい。 うち四編はアデスタという独裁が敷かれた小国…

ジョン・スコルジー レッドスーツ

ジョン・スコルジー レッドスーツレッドスーツ (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 新米のダール少尉は旗艦イントレピッド号に配属されるが、そこでは数人の上級士官を除いたクルーの死亡率が異常に高く、他の乗組員も新米達に何かを隠しているようだった。ダール…

ピエール・シニアック ウサギ料理は殺しの味 / リンジー・フェイ ゴッサムの神々 上・下

ピエール・シニアック ウサギ料理は殺しの味ウサギ料理は殺しの味 (創元推理文庫) 車の故障でしばらく田舎町に滞在することになった私立探偵事務所の職員シャンフィエ。そこではレストランのメニューにウサギ料理が載ると若い女が殺される、という奇怪な事件…

イーヴリン・ウォー 愛されたもの / スティヴンソン 旅は騾馬をつれて

イーヴリン・ウォー 愛されたもの愛されたもの (岩波文庫) アメリカの葬儀産業界隈での奇妙な三角関係を描いたブラックユーモア小説。そのブラックさはかなりえげつないところもあるのだが、こうも抑制のきいたドライな筆致で書かれると優雅な印象さえ受ける…

夢野久作 ドグラ・マグラ / パーシヴァル・ワイルド 悪党どものお楽しみ

ドグラ・マグラ ぐっと引きずり込まれる冒頭部から、独特の言葉遣いと擬音語の多さが生むリズム感と、事件の真相がいつ明かされるかへの興味が先へ先へと引っ張っていってくれます。奇書やら読んだら気が狂うやら言われている作品ですが存外リーダビリティい…

パーシヴァル・ワイルド 検死審問ふたたび

検死審問ふたたび (創元推理文庫) 傑作ユーモアミステリ『検死審問―インクエスト』の続編。前作は展開の鮮やかさ、語りの上手さ、軽妙なユーモアと魅力たっぷりの小気味いい作品だったけど、続編も期待に違わず素晴らしかった。特にユーモアに関しては前作を…

イーヴリン・ウォー 大転落

大転落 (岩波文庫) 初イーヴリン・ウォー。ごく基礎的な英文学史でも名前の上がってくる作家だと思いますが、なんか古典的というイメージがあって「読むものなくなったら読んでみてもいいかも」候補にいれていた。つまり九割方読まないであろう候補ですね。…

田中ロミオ 人類は衰退しました④ / 小田雅久仁 本にだって雄と雌があります

人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫) 3巻はちょっと気が滅入りそうだったので飛ばして先に4巻。気力が復活したら3巻も読むから…回復する見通しはたってないというか気力がないのが平常だけど… 4巻は気楽に読むのにうってつけ。「妖精さんの、ひみつのこう…

ジャック・ルーボー 麗しのオルタンス

麗しのオルタンス (創元推理文庫) 読了日:2/7 平和な街に突如起きた奇妙な連続金物屋襲撃事件と、麗しきヒロインオルタンスと謎の青年の恋の行方…が一応あらすじではあるものの、ストーリーよりもその珍妙な語りを楽しむ小説。事件は起こってるものの解決に…

ジェイムズ・サーバー 傍迷惑な人々:サーバー短篇集

傍迷惑な人々: サーバー短編集 (光文社古典新訳文庫) 内容(「BOOK」データベースより) 子どもの頃から不器用で、工作すれば傷だらけ、車は毎度エンストの「なんでも壊す男」。思わずくすりと笑わせるイラストを、作者自ら大真面目に分析する「本棚のうえの…

エリス・パーカー・バトラー 通信教育探偵ファイロ・ガッブ

通信教育探偵ファイロ・ガッブ 内容(「BOOK」データベースより) 変装しても気づかれる、尾行をすればなぐられる。それでも僕は、ホームズみたいな名探偵なんだ。ホームズにあこがれ、「日の出探偵事務所」の探偵養成通信教育講座を受けて、立派な迷探偵に…

P.G.ウッドハウス エムズワース卿の受難録

エムズワース卿の受難録 (文春文庫) 内容(「BOOK」データベースより) 綿菓子のようなスローな頭脳を持つエムズワース伯爵の目下の関心は、ブタの飼育と、カボチャの品評会に優勝すること。なのに居城ブランディングズは本日も大騒動。不肖の息子・超頑固な…