ゆうれい読書通信

幻想文学、ミステリ、SFなど

田中ロミオ 人類は衰退しました 1


内容(「BOOK」データベースより)
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は“妖精さん”のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の“調停官”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが…。田中ロミオ、新境地に挑む作家デビュー作。


読了日:10/5

 アニメが好きだったので、放送終了後原作に手を出してみた。フォーチュン・クエスト以来の久々のラノベ。アニメではちょっとシュールギャグな趣もあったけど、それに比べると原作はほのぼの系になるなー。わたしちゃん(主人公)のにじみでる黒さが良いアクセント。一巻目だし、舞台設定と妖精さんという種族の説明も兼ねてるからおとなしめなのかもしれない。二巻目はSF趣向のようだし。しかしその分妖精さんとわたしちゃんのやりとりが多いのはうれしい。
 最初は地の文から全部わたしちゃん(語り手)の声で脳内再生しながら読んでたけど、さすがに時間と労力がかかる…ので会話部分だけ脳内再生。楽しい。いやされる。次巻はまた日常生活につかれた時にでもふらっと買ってくると思います。
 あとこれは内容には関係ない話ですが、わたしちゃんのキャラデザとしては今のイラスト好きだなー。せっかくの長身キャラ設定だしね。