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ゆうれい読書通信

幻想文学、ミステリ、SFなど

綾辻 行人 十角館の殺人

感想 国内 ミステリ


 
 館シリーズ、今回初めて読んだ。海外ミステリも知らない作品いっぱいあるのだけど、国内ミステリはそれ以上に読んでない。未知の大陸である。以下、ネタバレというほどでもないと思いますが一応注意。


 無人島にたつ奇妙な建物、十角館に滞在することになったミス研の大学生7人を襲う連続殺人。クリスティの某作を下敷きにしたミステリ。かなり初期の作品ということで、小説としては割りと突っ込みどころが多いなぁとは思う。人物描写が薄い、テンプレというのはミステリではそこまで気にしないのでいいのだが、動機の原因となった行為を彼らがあまりしそうにないというのは気になるなぁ。彼らそんなウェーイ系じゃないよね。動機関連を練り直すと大分印象変わるのでは。カーならともかくエラリイはそんなことしません(偏見)。エラリイは色々とかわいかったのですがパジャマにカーディガンってところがすごく良かったと思いますね。
 トリックについては、着眼点がおもしろい。見せ方もいい。ミスディレクションには思いっきり引っかかってました恥ずかしい。ただし、いろんな状況に柔軟に対応できる作戦を考えたとかなんとか言ってた割にちょっとしたアクシデントで破滅しそうではある。事前に神様に祈るなり仏様を拝むなりしといたほうがいいと思う。
 感想を一言で言うと惜しいなぁ、につきるけど、ミステリへの愛を感じるので好感が持てます。書きなおして欲しいようなそうでもないような。