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ゆうれい読書通信

幻想文学、ミステリ、SFなど

R.A.ラファティ 昔には帰れない / L・T・フォークス  ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ

感想 海外 SF ミステリ


R.A.ラファティ 昔には帰れない


 初ラファティ。作品紹介によると「SF界のホラ吹きおじさんの異名を持つ鬼才ラファティ」だそうですが、この短篇集はそんなにSF分ないような。二部構成で、Ⅰ部とⅡ部では編者が違い、収録作品の雰囲気もかなり異なるので一冊で二つの味が楽しめる仕様。
 突拍子もないアイディアや皮肉なユーモア、簡潔な語りからはドライな印象を受けるけど、どこか純粋さや感傷を感じるところもあって好き。そして、奇妙な味風のⅠ部はともかく、Ⅱ部はわけが分からない。法螺話として気楽に読もうと思っても、その奇天烈ぶりの裏にある神話的な壮大さや説明しがたい一種の切実さに戸惑って、その宙ぶらりんな状態にさらに混乱している気がする。分からないなりになんか圧倒される世界だ。個人的に好きな話は「小石はどこから」「忘れた義足」「廃品置き場の裏面史」かな。




L・T・フォークス  ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ


 暴力沙汰で刑務所に収監されていた元大工のテリー。出所後、ピザの配達係の職にありつくが、その職場の嫌われ者の同僚が殺された。自分や仲間に嫌疑がかかったこともあり、テリーは同僚とともに犯人探しをすることに。
 殺人が起こっている割に、ミステリとしては軽い。主人公も仲間もガテン系、捜査にしても推理ではなく行動力とコミュ力?でなんとかしちゃう。しかし仕事に関する描写が結構なウェイトを占めているのは好感が持てるし、そっちの方がおもしろいという。あと、読んでるとアメリカンフードが食べたくなる。ピザ屋の割にピザはほとんど出てなかった気がするが。 コーラとかポテチを食べながら読みたくなる作品。