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ゆうれい読書通信

幻想文学、ミステリ、SFなど

ドン・ウィンズロウ 高く孤独な道を行け

 


ドン・ウィンズロウ 高く孤独な道を行け



 
 中国の寺に篭っていた探偵ニール・ケアリーは、父親に誘拐された子どもを連れ戻す任務のためにアメリカに舞い戻る。順調に居場所を割り出し子どもを奪還できるかと思われたが、作戦は失敗、ニールは成り行きでネヴァダの山地の牧場に住み込んで働くことになる。誘拐事件の陰にはカルト教団の動きがからんでいた。

 タイトルにほいほいされて借りたのはいいけれどシリーズ第三作だった模様。読んでて特に不具合はなかったが、シリーズを通してニールが成長していく様子が描かれているのでできれば刊行順に全部読んでね!ってあとがきに書いてあった。うん。今度は第一作「ストリート・キッズ」から読もう。
 というわけでシリーズを通して読んでいる方とはニールに対する思い入れが違うんだろうとは思われますが、それでも面白く読みました。主人公ニールは18世紀だったか19世紀だったかの英国文学で修論書いてる文学青年で腕っこきの探偵、腕っこきな割には繊細な面があり、減らず口が憎めない。全体にテンポよく展開も無理がなく、アクションあり追いかけっこあり人情あり一応恋愛もあり、なとてもまっとうなエンタメ。最初、中国からアメリカに帰ってきた際の食べ物描写がおいしそうなので読む時間帯には注意。できればニールと同じくホテルでルームサービスとりながら読みたいものです。しかし牧場では缶詰生活なのだな。肉汁したたるステーキ食べ放題とかバーベキューでダディクールとかしてもよかったのに。お粥ばっかり食べてた身には胃がひっくり返るか。僻地の牧場舞台ということで、どんぱちとか馬での競争とか西部劇風味付けはたっぷりされてるので、ここらへんは好き好きかもしれない。