ゆうれい読書通信

幻想文学、ミステリ、SFなど

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

スタニスワフ・レム  泰平ヨンの航星日記〔改訳版〕

泰平ヨンの航星日記〔改訳版〕 (ハヤカワ文庫 SF レ 1-11) 読了日:2/11 宇宙を飛び回る泰平ヨンが巻き込まれたとかく珍妙なできごとをつづった日記、という体裁のユーモアSF連作短編集。レムはソラリスしか読んだことがなかったので、ユーモアSFといっても…

一言感想まとめ

まとまった感想を書くタイミングを逃してしまった本たちの一言感想。面白くなかったわけでは全くなく、むしろ面白かった作品ほど感想書くのに困ることがある… 妖魔の森の家 (創元推理文庫―カー短編全集 (118‐2))読了日:12/6評判の高い表題作は、カーらしい…

ジャック・ルーボー 麗しのオルタンス

麗しのオルタンス (創元推理文庫) 読了日:2/7 平和な街に突如起きた奇妙な連続金物屋襲撃事件と、麗しきヒロインオルタンスと謎の青年の恋の行方…が一応あらすじではあるものの、ストーリーよりもその珍妙な語りを楽しむ小説。事件は起こってるものの解決に…

ロバート・チャールズ・ウィルスン ペルセウス座流星群 (ファインダーズ古書店より)

ペルセウス座流星群 (ファインダーズ古書店より) (創元SF文庫) 読了日:1/10 ひと月前に読んだ本なので早くも記憶がぼんやり…。確か幻想好きにもおすすめのSF短篇集、ということで買ったのだが幻想好きというか怪奇好きにおすすめのSFだった。結構ホラーちっ…

クリスティーナ・メルドラム マッドアップル

マッドアップル (創元推理文庫) 読了日:1/31 母を毒殺し、その後引き取られた伯母の家で伯母といとこにも同じ毒を飲ませ家に火を放ったという疑いをかけられた少女アスラウグ。異様な事件の真相とは。 処女降誕、魔女的な薬草・毒草についての知識、古代の…

ルイジ・ピランデッロ 月を見つけたチャウラ

月を見つけたチャウラ: ピランデッロ短篇集 (光文社古典新訳文庫) 読了日:12/1 「突然訪れる人生の真実の瞬間を、時に苦々しく時にユーモラスに描く短篇集」と紹介されているが、私にとってはかなり苦く、不安をかきたてられる本だった。どれも短い話で幻想…