2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧
佐藤 亜紀 バルタザールの遍歴バルタザールの遍歴 (文春文庫) ひとつの体に双子の精神を持ったウィーン没落貴族、バルタザールとメルヒオールの遍歴の物語。 20代で書かれたとは思えない文章力と知識量。大戦前のヨーロッパが舞台だけど、翻訳小説と言われた…
高橋 源一郎 さようなら、ギャングたちさようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫) 真摯に生み出される冗談のような言葉。はじめはあーブローティガンだなーとか苦手なタイプかもとか思いながら読んでいたのが、段々頭の中が静かになった。分からないけどえ…
シュルレアリスムとは何か (ちくま学芸文庫) 著者が実際におこなった講義を書き起こしたものなので、非常に読みやすく分かりやすい。あれ、私実はそこまであほじゃなかったかもしれない、と錯覚しかけた。シュルレアリスムって何となくイメージはあるけど実…
消しゴム (光文社古典新訳文庫) 殺人の捜査のために派遣されたヴァラス、しかし遺体も犯人も見つからず、ろくな証人はいない、警察署長にもあまり相手にされない。ほしがっている高級消しゴムも見つからない。というなんとも悲しい状況のままぐるぐると街を…