2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧
最近泥棒ものを続けて読んだので。探偵以上にキャラクタの魅力が必要とされるジャンルだろうなぁ。 ローレンス・ブロック 泥棒は選べない 泥棒は選べない 小粋でスマートな泥棒紳士バーニィが依頼を受けて盗みに入った部屋では殺人事件が起こっていた。容疑…
佐藤亜紀 鏡の影鏡の影 (講談社文庫) 世界を変える一点を探すため、旅に出た異端の学僧ヨハネス。俗物ばかりの世界を転がり落ちていくうち、自身も堕落し、とある美少女に惚れたのをきっかけにシュピーゲルグランツと名乗る美しい悪魔と契約を交わしてしまう…
アントニオ・タブッキ 夢のなかの夢夢のなかの夢 (岩波文庫) 実在した芸術家たちが見たかもしれない夢を描いた短篇集。各話に彼らそれぞれの作品・生涯が織り込まれているものの、その不条理と浮遊感は実際の夢のよう。今はもういない人々が見た夢の世界を覗…
野寺 治孝 あの海の日あの海の日 見たまんま海の写真集だけど、海中の写真はなく、海辺の風景、波打ち際、そしてたくさんの素朴な水平線の写真が並ぶ。撮る側の主観をあまり感じさせないのもあって、実際に海に行った気分になる、もしくは昔行った海の思い出…